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11R 米子ステークス 1サイドワインダー 2チアフルスマイル 3ワディラム 4マヤノシャドー 5スターイレブン 6スターエルドラード 7ペールギュント 8ディープサマー 9エムエスワールド 10モノポライザー 11スクールボーイ 結果 13ワディラム 28ディープサマー 37ペールギュント 41サイドワインダー 52チアフルスマイル <ruzeru> ◎ ○ ▲ ☆ △ △ コメント: <八重ちゃん> ◎ ○ ▲ ☆ △ △ コメント: <よしお> ◎ ○ ▲ ☆ △ △ コメント: <部長> ◎ ○ ▲ ☆ △ △ コメント: <先生> ◎ エムエスワールド ○ チアフルスマイル ▲ ペールギュント ☆ サイドワインダー △ マヤノシャドー △ ディープサマー コメント:ハンデ+馬場状態から⑨を中心視します。相手は重賞ウイナー②⑦①とみます。展開向きそうな④⑧が押さえです。
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103 :旅人:2008/08/01(金) 22 33 34 ID SiosApE90 小暮探偵らが松木ゆうの車を調べていた時、町田は何をしていたのだろうか。 ここからは小暮たちの行動を敢えて書かず、町田の行動を書いていく。 町田はIIDX筐体から落ちた後、岩肌がごつごつしている所に着地していた。 いや、着地なんてものではなかった。尻を思い切り打ち付けたので、しばらく動けずにいた。 痛みが引くのを待って、それから町田は尻をさすりながら歩き出した。 こんな所にいても仕方が無い。 先程小暮の名を呼んでも返答が無かった事から、自分が彼と遠く離れていることは 分かっていた。 彼に助けを求められない以上、どうにかして自力でこの洞窟のようなところを抜け出さねばならないと町田は思ったのである。 町田が歩き出して一時間後。 すっかり尻の痛みも無くなり、左手で尻をおさえる事も無く右手で彼女から見て右側の壁を触りながら歩いていた彼女は、 今までの細い通路からかなり開けた場所へ出たのだった。 どこかの球場のように広いそこは、天井に小さな正方形の穴があり、そこから光が差し込んでいるために辺りの地形を確認し易いと町田は思った。 そして、視線を上に向かせる。何故、岩石の洞窟を正方形の形でくりぬく事が出来たのだろう?一体どんな手段でそんな事を成し遂げられたのだろうか… そんな事を町田は考えて、答えは出ないのだろうなと思ったその時。後ろで何かが動いた感じがした。 存在感が自分の後ろからにじみ出ている。誰?と問いかけながら彼女は振り向いた。そこに居たのは二人の子供だった。 二人の子供は共に男で、まだ小学校三年生くらいの年齢であった。 そんな事を聞きだした町田は、ここは君達の秘密基地か何かなのかと問うと、そうであるし、そうでもないと答えられた。 どういうことなんだろうと町田は思ったが、自分には関係の無い事をあえて色々突っ込むのは面倒くさいと思えたのでそこの追求をやめた。 しかし、ここから出るための道は知りたい。この二人ならこの洞窟の出入口か何かを知っているに違いない。 そうでないと私も彼らも困る…そういう動機があって、町田は彼らに聞いた。 「洞窟の出入口って何処にあるの?」 「出入口?そんなの無いよ」 「だって、ここは半分君達の秘密基地のようなところなんでしょ?」 「そうは言ったけど、そうでもないって言ったよ」 「じゃあ何で君達はこんな所にいるの?」 「だって」 そこで二人のうちの代表が口を止めた。町田が「日本人だから」と本当に一部の人にしか分からなさそうな言葉 を言って、代表にその続きを言うように急かせた。町田の真意を汲み取ってはいないだろうが、代表が続けた。 「だって僕ら、捨てられたんだもん」 104 :旅人:2008/08/01(金) 22 35 09 ID SiosApE90 「捨てられた…?」 そう呟いたのは町田であった。捨てられたとはどういうことか。 1.この二人は親に「いらない子」として捨てられてしまったから。 2.単純な悪戯。 3.町田の気をひきたいから。 どう考えても1の意味だ。誰がどう考えようが、絶対に1の意味でしかこれは捉えられない。町田はそう思って、二人の子供達に話しかけた。 「捨てられたって、親に?」 「そうだよ」 「何で?君達、なにかいけない事でもやらかしたの?」 ここは田舎だ。なにか古くからの因習が根付いていて、それによって彼らはこんな目に会ってしまったのだろうとも町田は思えた。 それで彼女は、どうにかして明日中にはここを脱出したい旨を子供二人に伝えた。 「お姉ちゃん、何でそんなに早く出たがるの?」 「私、ここには旅行で来ているの。だから、帰る時間までには戻らないと…」 「そう。分かった。出口を一緒に探そう!」 代表が言って、もう一人もそうしようそうしようと言った。町田はそれを見てなんだか嬉しくなっていた。 それから何時間かして。昼間の二時三時といった辺り。洞窟の頂点の正方形の穴から声が聞こえた。声といっても 男二人の怒鳴り声であった。 「いくら今回のターゲットが女性とか、ランカー級の腕前を持つ音ゲーマーとか… そういうの関係無しに、社長は色々と首を突っ込みすぎていると思います。それに…」 「言わないでくれ」 「言わせて下さい!」 「黙ってくれ!」 何だ、彼らの会話は…ターゲットが女性?ランカー級の腕前?社長? 音ゲープレー時にしか冴えない町田の脳が、急激に覚醒していく。そしてある一つの結論に至った。 あれは、私がここに落ちる前の事だと思う。私の後ろで小暮君と知らない男が何かの話をしていた。 確か知らない男の方が「社長」だったような気がする。小暮君も一応は「塾長」とか「私立探偵事務所長」のような「長」がつく仕事をやってはいるが… 知らない男は多分「ゆ」が最初につく人だと思う。ゆう、という名前だったろうか………? まぁその人は確か「何でも屋」の社長のはずだ。小暮君が彼に、いや、多分「彼ら」に依頼した可能性は十分ある。 105 :旅人:2008/08/01(金) 22 36 35 ID SiosApE90 子供達が上を見上げて彼らの話を聞いていた。彼らの大きな話し声が聞こえなくなった後、子供達は町田に近づいた。 何、どうしたの?と町田は呼びかけたが、子供たちの目が先程とは違うのに気づいて後ずさった。 彼らの目は狂気に満ちている。町田は上擦った声を子供たちに向けた。 「な、何…?き、きき君達、どうしちゃったのよ?」 それに答えることなく、代表の子供がズボンのポケットから何か布のようなものを取り出した。 そして、もう一人の子供にそれを手渡し、布を受け取った子供が同じくズボンから香水のビンのようなものを取り出し、蓋を開けてそれを振った。 何かの液がそれに散布され、その液に濡れた布が代表の子供の手に返された。 「ど………毒?」 町田が答えが望める訳もないと分かりながらも、子供たちに聞いた。 「死にはしない。」 子供達は町田の予想を裏切って即答し、そして代表の子供が町田の首元に飛びついて布を強引に口元に当てていく。 町田の意識が急に薄らいでいく。気を失っていく感覚ではなかった。 急に眠くなるような…あぁ、さっきの香水のビンのあの液体は、眠り薬だったのか……と思ったのを最後に、町田は深く眠ってしまっていた。 その頃、松木ゆうは多田と共に「落としババア」という妖怪の手がかりをつかむ為に山を登っていた。 途中で口喧嘩もしたが、それ以外は何も問題なかった。もっとも、その喧嘩も丸く収まっていたのだが。 口喧嘩を終えてから一時間以上が経ったが、落としババア(彼らはオトバと呼称する。以下、落としババアの事をオトバと表記する) に関する手がかりが全く掴めていなかった。オトバは二人が登っている山の洞窟に棲むと言われているのだが、 伝承は伝承、と言わんばかりに洞窟が全然見つからないのである。 多田がゆうに休憩を提案したが、ゆうはそれを却下した。それでも多田は「靴紐を結ぶ」と言ってしゃがみこんだ。 丁度その時だった。ゆうは「うわあぁぁぁぁ」とエコーのかかった声で叫び、どこかへ消えてしまった。多田は、 「社長!」 と呼びかけながらゆうが立っていた所まで駆け寄り、そこに人一人を落とすことが出来る落とし穴を確認した。 「オトバ…だと?まさか、まさか…!」 多田がゆっくり振り返り、そこに異形を見た。妙に背の高い老婆。だが、人の体とはどこかが違う。骨格だろうか。 白い体毛を持っている。どこか猫背気味だ。………まさに妖怪って感じじゃないか。多田はそう思って駆け出した。 今まで通ってきた道を戻って帰るのは長すぎる。もう山頂付近まで来ているのだから。どうすればホテルに直ぐに戻れる…? 多田はいまだかつて無いスピードで頭を回転させ、一つの妙案を思いついた。ここからはホテルの外観全てを見回 す事が出来る。つまり、ホテルのある方角が分かるし、山の斜面に逆らわずに走っていけば案外直ぐに山を下りられるのではないだろうか? …いける。いけるぞ、この作戦! 多田はそう思って直ぐに走った。 「社長、直ぐに皆に働きかけてどうにかしますからね!待っていてください!」 「うわあぁぁぁぁ!」とゆうは叫びながら落とし穴に落ちていた。 正確に言うと、まるでウォータースライダーか公園の滑り台で遊んでいるかのようにして滑っていた。 穴の作る道に傾斜があったから、そんな風になっている。 ゆうは土の中にある小石などで体中に傷を作りながら滑っていた。 「痛たたた」という彼の声もザーッ!という摩擦音に掻き消されていってしまっていた。 106 :旅人:2008/08/01(金) 22 39 00 ID SiosApE90 ゆうが穴に落ちてから15秒は経ったかという時に、彼は穴の出口から放り出された。 穴の出口は地面と水平に開いていたのだ。盛大に尻餅をついてから、ズボンの尻についた汚れをポンポンとはたき、それから周りを見渡す。 そこは、地下牢のような場所だった。自分の目の前には鉄格子があり、残りの三方は全て土壁で固められている。 そして、ゆうはもう一つ重要な事を見つけた。この鉄格子と土壁で造られた独房の隅に、一人の女性が倒れていたのだ。 ゆうに対して背を向けて横になっていて、肩が僅かに上下している事から彼女が寝ているのだと分かる。 ゆうは女性に近づかず、先に鉄格子の方を調べた。ゆうから見て右端の方に扉となる部分がある。 鎖と南京錠さえ無ければ、簡単に押し引きが出来て脱出できそうだった。 ゆうが閉じられた扉をガチャガチャやったせいか、背を向けて寝ていた女性が目を覚ました。 ここは…?と呟きながら彼女は立ち上がる。そして後ろを振り返ってゆうの姿を確認した。 「あなたは…?」 「僕の名前はゆう。少し前に落とし穴に落ちて、ここへやって来ました」 ゆうはそれだけを言って、さっきまでの経緯を話した。 自分が何でも屋とゲーセンの経営者、つまりは社長みたいな存在である事、小暮と言う依頼主からMACHIという女性を探している事…… ゆうが続きを言おうとすると、女性はゆうにこう言った。 「それ、私よ。やっぱり小暮君が私の事を探してくれているんだ。あなたとあなたの仲間達と共に」 「MACHIさん、小暮探偵にたいそう心配されているみたいですね」 「だって、私と小暮君は友達だもん。音楽ゲームで繋がった友達だもん、そんな簡単に諦められちゃ困るわ。 それに、小暮君は立派な探偵よ。ハッキリ言わなかったけど、あの事件…大桟幕橋爆破未遂事件を解決したのよ!」 町田の「小暮は大桟幕橋爆破未遂事件を解決した」という発言を聞いたゆうは、えぇ!?と本気で驚いた。 それにはある特別な理由があったからだ。その理由を紹介してみよう。 実はこの事件は全国的に報道された。マスコミの報道した態度はあまりよろしくなかった。 (音ゲー並びに他のゲームを叩いたりとか、それに煽られた一般人が関係の無いゲーマーを叩いたりとか色々) それでも一部の人々はある噂を聞き、その中の一部の人はそれを信じた。 「小暮と言う探偵が、事件を解決に導いた真の人物」という噂が、ネット上で飛び交った。 それはゆうも目や耳にした事があったが、彼はそれを半信半疑の態度で認識していた。 だから、二回目に小暮探偵と出会った時には内心、この人は噂の人と同一人物なのだろうか?と疑問を抱いていたのだった。 町田の発言で、小暮探偵と噂での小暮探偵が同一人物であると言う事を確信したゆうは、一つの真実に行き着いた。 「小暮探偵は実は事件を解決していなかった。 解決したとしても、事件解決に貢献できた割合としては恐らく半分程度か…?小暮探偵は、事件を丸まる解決した訳ではないのでは?」 ゆうの仮説は良い所までいっていたが、これを町田本人や小暮本人に確認を取るわけにはいかなかった。だから、 ゆうは第三者で事件の真実に最も近づいたという事になる。………細かい点で相違点が生じるものであるが。 それから、ゆうは町田と色んな話をした。ゆうは町田の名前を聞いたり、町田はゆうの素性を確かめていた。 それから、これからどうしようかという話になり、話の中でゆうがこう言った。 「前に何かのカンフー映画で見たような気がするんですが、濡らした服を鉄格子に巻きつけて、それを棒か何かに結 んで回して鉄格子をこじ開けるんです。映画の中では、服を濡らす方法が少々汚いものでしたが…」 「あ、それ私も見たことがある!あのシーンとっても面白かったなぁ…」 「あの方式で行こうかと思いましたが、流石に汚いし棒の代わりになる物が何処にもありませんからね…」 「あ~駄目かぁ」と町田が言って、ゆうは「でも、どうにかしてあなたは助けます。約束します」と誓った。 107 :旅人:2008/08/01(金) 22 41 38 ID SiosApE90 そんな会話が終わってから何時間か経った。ゆうが腕時計を見ると、それは18 20を指していた。 もう六時ですかとゆうが呟いて、そろそろ寝ましょうかと町田に言った。どうして?と町田が訊ね、ゆうがそれに答える。 「僕たちが今出来ることは特にありません。万一の為、僕は車のダッシュボードとトランクに『ある物』を積んで います。今は言えませんが、明日になれば僕の部下達、いいえ仲間達が助けに来てくれます。それまで、ここで大富 豪かスピードでもやって夜を過ごしますか?一応僕はトランプ一式、持ってはいるのですが」 「いや、そんな気はさらさら起きないなぁ・・・分かった。起きてても無駄だから、さっさと寝る事にする。 それじゃあゆうさん、お休みなさい。布団もベッドも無いけどね」 シャワーもありませんからね、熱い湯を浴びたかったとゆうは返して、町田に倣って横になって目を瞑った。 ゆうは、自分が急速に眠気に襲われるのを心地よく思いながら、眠りについた… 夜が更け、日が昇り、緑泉村に鳥のさえずり声が響き渡る。その頃には農家の人が何かしらの作業をしていたりする。 時間は朝の5時である。それからも時間が経ち、ゆうと町田はずっと眠ったままでいた。 ゆうが放り出された穴の下に、彼の上着が置かれてあった。 これは彼の作戦の一部であり、これが無いと作戦に支障をきたすかもしれないと彼は踏んでいた。 町田にはこの作戦の全容どころかほんのさわり程度でも伝えていない。むしろ、少しでも知られて余計な行動をしてもらっては困るからだ。 5 30をゆうの腕時計が指した。それから数秒して穴の方からなにかが滑り落ちる音が聞こえてくる。 その音は次第に大きくなり、そして一番大きくなった時にフッとその音は消えた。同時に、穴から何かが吐き出された。 銀色の拳銃である。古めかしいリボルバー式の拳銃。それと共に宙に舞うのは、拳銃同様に銀色に塗装された紙箱であった。 中身は拳銃の銃弾のようであるが、ただのそれとは呼べそうも無い。 宙を舞っている拳銃と紙箱はバシッと何者かによって掴まった。両腕を伸ばしてそれを取った者は、飛び起きて直ぐに行動したゆうである。 右手にリボルバー、左手に紙箱を掴んで、紙箱をズボンのポケットに押し込んでから立ち上がり、クルクルとリボルバーでガンプレイをしていた。 それからグリップを握り、紙箱から弾を取り出して弾を詰めてから狙いをつける。鉄格子の右端にある、南京錠と鎖に銃口が向けられる。 バァン!と大きな銃声が独房の中で響いた。何!?と町田は飛び起き、銀色のリボルバーを持ったゆうを見て後ずさった。 かなり小さな声で町田はゆうに話しかける。 「ねぇ、何でそんなものを持っているのよ…?」 「さっき、仲間がこの穴に落として渡してくれました。それで、あの南京錠を撃ちました。だから、ここから出る事は可能です。 さぁ町田さん、一緒にここを出ましょう。寝起きなのは分かりますが、ついてきて下さい」 ゆうはそう言うと先に小さな扉を蹴り開けた。くぐるようにしてその扉を抜け、町田もそれに続く。 左右に土の床でと壁と天井で出来ている道が延びているが、ゆうは右に進む事に決めた。 町田に「どちらの道から運ばれましたか?」と聞いても良かったのだが、ゆうと初めて出会った状況から、恐らく眠らされていたのだろうと考えるのが筋だった。 108 :旅人:2008/08/01(金) 22 43 06 ID SiosApE90 ゆうが町田の手を引いて小走りで道を進んでいくと、町田が二人組の子供たちと話をしたあの開けた場所へやって来た。 町田がゆうに、ここで子供たちと出会って彼らに眠らされた旨を伝えると、ゆうはこう返した。 「もしかしたら、彼らは憑依されているのかも」 「え?どういうこと?」 「普通の子供なら、無抵抗の人間に危害を加えるなんて無茶な芸当だと思いませんか? まぁ、怒り狂って我を忘れたり特殊な訓練を受けて、容赦なく誰かを殺せる冷徹な精神を持った子供だったとしたら…ありえない話ではないですが」 そうだけど…と町田が言って、ゆうの発言の続きを待つ。町田の様子を見て取ってゆうが続ける。 「落としババア…昨日説明しましたよね、あなたを落としたかもしれない妖怪の事ですが」 「うん」 「それが子供たちを操っているのかもしれません。 あの独房に骨が無かっただけで、オトバが人肉を食らっているのかもしれません。 かなり適当に喋っていますが…あの子供たちはオトバに利用されているだけかと思うんです」 だから…とゆうは続けながら後ろを振り向く。その時にそう、と呟くように言いながらリボルバーを構える。そしてそのままか細い声で続けた。 「出て行ってもらいます」 町田は、ゆうがいつの間にか後ろにいた子供たちに銃口を向けているのを見て叫んだ。 「やめなさいよ!あなたどうかしている!」 「どうかしているのは、この妖怪です…!」 一瞬の躊躇いがあってから、ゆうはリボルバーのトリガーを引いた。横一列に並ぶ子供たちのどちらにも銃弾はか することなく、二人の頭の間の空間を飛んだ。そしてそれは不可視の「何か」に命中する。 この世のものとは思えないほどの絶叫が、その開けた場所で響き渡った。聞いた者を恐怖で震え上がらせる声。 町田は心の底からの恐怖に襲われたが、ゆうは何とか平常を保っていた。町田がゆうの隣で恐怖の絶叫を上げる。 そんな町田に対し、ゆうは彼女のみぞおちに一発拳を入れて気絶させた。これから起きるであろう事に耐えられそうもなさそうだからである。 109 :旅人:2008/08/01(金) 22 44 16 ID SiosApE90 「何か」は撃たれてから何秒かインターバルを置いて姿を現した。猫背で背が大きく、体毛は全て白い。 痛みを叫ぶその声はゆうの心の奥にある本能…「恐怖」を呼び起こさせるものであったが、どうにかしてゆうは気を保っていた。 「あと一発、あと一発ぶち込んでやる…!」 それだけを思ってゆうは姿を現した「何か」、恐らくは落としババアであろう老女の姿をしたその異形に立ち向かっていた。 ガタガタ震える指で、気力だけでトリガーを強引に引く。バァンと大きな銃声を立てて弾丸は異形に飛んでいった。 その時、ゆうは信じられないものを見た。異形が手で何かをつまむ動作をしたのだ。 銀色に光る小さな何かは一体何なんだ…?とゆうは思考し、一瞬でその答えを導いた。 奴はゆうの撃った弾をつまんで、自分へのダメージをゼロにしたのだ。 「そんな馬鹿な…これはフィクションか何かか?」 その存在自体が架空でありそうな異形に向けて、ゆうはポツリと呟いた。 そして、横にさせている町田を抱えて異形から距離をとった。 異形は一歩も動こうとせず、二人の子供の頭に手をかざして何か小さな声でぶつぶつ言っている。 まるで何かの呪文のようだ…とゆうが思っていると、子供達が町田を抱えたゆうに襲いかかってきた。何処に隠し持っていたのか、包丁を持っている。 チッと舌打ちをして、町田を軽く放り投げるようにして子供たちから離してリボルバーを構える。 狙いは、町田と話していた時の代表格の頭であった。彼らだって自分に銃口が向けら れていると知れば、すこしは怯むのではないかと思っていた。 ゆうの予想は全く外れていた。リボルバーを狙いを代表の子供の頭につけても、子供たちは止まらなかった。 悪態をつきながら、ゆうは左足で地面を蹴って包丁の構えが甘い、狙いをつけていなかった方の子供に向かっていった。 そして右足で顔面に蹴りを入れ、子供の体を吹き飛ばさせる。ゆうが蹴りを入れた子供の手から包丁が飛んで 宙を舞った。それをゆうは絶妙のタイミングで腕を伸ばして掴み取り、もう一人の子供と対峙する。 包丁を持った代表格の子供が、奇声を上げながらゆうに走って襲い掛かる。 その突進をゆうは体を一回転させるように動かして避け、回っている間に子供の腹を切りつけた。 傷は浅いが、子供相手なら泣き出すくらいのダメージを与えた…とゆうは思ったが、子供は泣き出しもせず、ただただゆうに向けて殺意の眼差しを向けていた。 再び子供がゆうに攻撃を加えようとした時だった。ゆうの耳に聞き覚えのある音楽が聞こえてくるのだ。 音の発信源はゆうと町田が捕らえられていた独房である。 「来たぞ…」とゆうは呟く。音楽が聞こえてきてから、落としババアに対する恐怖も薄らいでいくような気もしてきた。 独房からゆうも町田も聞いた事のある声が大音量で流れる。 110 :旅人:2008/08/01(金) 22 46 00 ID SiosApE90 「wow,year come on!I m MIchael a la mode.Let s do the moneymaking as me. Are You Ready?」 「IIDX GOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOLD!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 二つ目の発言は、ゆうとマイケルさんの同時に発せられたシャウトであるが、気持ちゆうの方が大声でシャウトしている。 流石に子供も警戒したようだが、もう遅かった。 「Make it! Make money!」 ゆうはそうノリノリで歌いながら、物凄い速さの右ストレートを子供に向けて繰り出した。 これには子供も面食らっただろうが、そんなことは知ったこっちゃないと言わんばかりに、ゆうは 「Make it! Make money!」とか 「year!year! I become a milionaire!」 と歌いながら紙箱から銀色に輝く弾丸を取り出して、それをリボルバーに詰めていく。 オトバは「コイツ一体何なんだろう」と言いたげな視線をゆうに送りながら、ゆうに向かって歩き出した。 オトバの手の爪が音も無く段々伸びていく。その爪はどんなものでも切り裂けそうな、そんな鋭さを光らせていた。 オトバがその爪の射程範囲内にゆうを入れて、その爪で彼を切ろうとした時、ゆうは言った。 「Year year year, Make it?」 言い切った直後に「1st style!」と叫びながら一発、オトバの腹に向けてリボルバーの弾丸を撃ち込んだ。 完全にがら空きだった腹を狙われては、弾をつまんで無力化するなど出来ないだろう。 続いてゆうは「Sub Stream!」と叫び、腹を押さえているせいで突き出ているオトバの頭を撃った。 撃たれたオトバは、頭を思い切り弾かれたかのように後ろから倒れこみ、ゆうが「2nd style!」と叫びながら撃つ三発目の銃弾をオトバの喉元に撃ち込んだ。 その後もゆうはタイトルコールを続けながら射撃とリロードをして、最後の 「IIDX GOOOOOOOOOOOOOOOOOOOLDDD!!!!!!!!!!」 でリロードしてから三発目の銃弾をオトバの額に撃ち込んだ、その時であった。 独房から流れる曲が変わった。GOLD RUSHはフェードアウトしていき、冥のラストの物悲しいピアノが流れて、独房からの演奏が終わった。 緑泉村の名物である、高級ホテル。その裏にある山にある洞窟で。その洞窟の中の、かなり開けた場所で。 三人の人間―女が一人、子供が二人―が倒れていた。一人の銀色に光るリボルバーを持った男が、人と似ても似つかぬ、床 に倒れこんでいる老女を見下ろしていた。その老女は、この村に伝わる伝説の妖怪「落としババア」と酷似していた。 落としババアを見下ろしている男がポツリと呟く。 「話には聞いていた…昔、口減らしのために可愛い孫二人を追いかけ、行方不明になった老女が妖怪となって今を生 きているらしいという噂…銀の銃弾でダメージがあるかどうか心配だったが、それは大丈夫だったな…」 111 :旅人:2008/08/01(金) 22 47 35 ID SiosApE90 それから数日が経った。町田は自分が住んでいる町に戻ってきていた。 あの旅行は最悪だった…と彼女は回想しながら外を歩く。 あの日の事を思い出していると彼女の顔にも変化が起きたのか、すれ違った男の自分を見る顔が怪訝そうなものに変わった。 ゆうが最後のタイトルコールを決めて、落としババアを殺した後の話である。 ゆうが気絶させた子供二人は骨に変わり、落としババアもまた、人骨へと変わり果てた。 その後、ゆうと町田がいる場所の天井にある正方形の穴から縄が垂れてきた。 これは作戦の内の行動ではなかったが、ゆうはそれで町田を縛り、クイッと縄を引っ張って洞窟の外で待機しているであろう仲間に合図した。 その出来事が起きた昨日に時間を戻して話を進める。 ゆうの車でメモを見つけた小暮とゆうの部下の多田と島谷は早速行動を起こした。 車のトランクにある、やたらと緩衝材を貼り付けられた小さなCDラジカセを取り出し、電池がセットされている事を確認し、 中に指定のCDがセットされている事も確認した。 そして、銀色のリボルバー拳銃とそれ専用の銀色に塗装された銃弾が入っていた紙箱があることも確認した。 翌日、小暮たち三人は多田の案内でゆうが落ちてしまった所まで歩き、先にリボルバー拳銃を落とした。 しばらくしてから一発銃声が響いた。ゆうのメモには「二発目の銃声が聞こえたら、CDを再生させているCDラジカセを投入せ よ」とあったので、そこの穴にCDを再生させているCDラジカセを落とした。 それから山の調査を続けて、何故か山頂に人一人分が落ちてしまいそうな正方形の穴が開いていたのを知り、念の ために持っていたロープを垂らしてゆうからの合図を待った。下の洞窟から、ゆうの叫び声と銃声が響いていた。こ の二つの音を聞いて多田が心配げに言った。 「社長、大丈夫だろうか?」 言いたい事は分からないでもない。恐らく、ゆうは今オトバという戦い方も分からない妖怪と戦っているのだ。 ゆうは髪の毛から針を飛ばすことも出来なければ、体から放電する事もできない。 靴を飛ばしたって、明日の天気は何だろな~という子供の遊びにしかならない。それに今のゆうには、共に戦う仲間がいない。 彼の唯一の武器は、攻撃回数に制限のあるリボルバー拳銃だけである。 「社長なら大丈夫。あの人、喧嘩がメチャクチャ強いじゃないか」 そう返したのは島谷だ。確かに、旅人と別れてからのゆうは自己流のトレーニングを積んでいた。 自分の理想のゲーセンを建てる為には、あった方が良いものであろうからだ。 実際は、自分を恨んで攻撃的な行動を起こす輩との喧嘩に大いに役立っているのだが… この喧嘩の腕が無ければ、今頃ゆうは恐れをなしていて、今のゆうは存在し得なかっただろう。 CDラジカセを穴に落としてから数分後、小暮が持っていたロープが軽く引っ張られた。 小暮の持つロープを先程からずっと見ていた多田と島谷は、その少し動いたロープを見て喜びの声を上げた。 上からは「社長だ!」「よし、早くロープを引っ張るぞ!」 下からは「僕じゃない!先にMACHIさんをくくりつけた!怪我させないように慎重に引っ張り上げてくれ!」 と声が飛び、多田と島谷は同時に小暮に向かって言った。 「良かったな!あんたの彼女が無事に帰ってくるぜ!」 「いや、彼女じゃないですから。友人ですから」 132 :旅人:2008/08/07(木) 23 58 30 ID 7EKl75+R0 町田は自分の市の外を歩いていた。行き先はもう決まっている。 彼とも約束はしてあるし、彼が誘ったという人も十分気になる。まぁおおよその推測は立つが、確信は持てない。 歩を進めるうち、彼女は「タラッタタラッタタララララー」と口の中で歌いだした。 町田の横を通り過ぎる見知らぬ人々が、通り過ぎた彼女を振り返っていく。 町田の住む市の名物はゲーセン「白壁」である。そこには市の音ゲーマーの大半が集まる。 彼らの大半はマナーを守り、全ての音ゲーマーの規範と呼べる…と町田は思う。 町田と彼の待ち合わせ場所は、白壁の二階にある休憩スペースだ。そこには数多くのテーブルと、それを囲う数多いイスがある。 大半は町田の顔見知りが座っていて、彼女が彼の座っている席を見つけるのに苦労はしたが、それはすぐに終わった。 彼が席から立って、その場で「町田さーん」と呼びかけたからだ。 白壁の二階にある休憩スペース。そこにはいろんな意味で凄い三人が一つのテーブルを囲いながら、人の中に紛れていた。 一人はトップクラスの腕前を持つ音ゲーマー。一人は凶悪な事件を未遂にした探偵。一人は平和なゲーセンを追い求める青年。 その青年が口を開いた。 「こんにちは、町田さん」 「こんにちは、…えーと、ゆうさんだよね。苗字は何て言うの?あの時聞けなかったし」 町田と呼ばれた女性が、彼女に挨拶をした青年に問うた。 青年は、あっすみませんでしたなどと言いながら、床に置いてあった自分のバッグから自分の名刺を取り出し、町田に渡した。 「あ、松木ゆうって言うんですね」 「えぇ。あ、その名刺にもあるように、僕は…何でも屋の社長と、ゲーセンの店長をやってます」 「凄い人なんですね。結構忙しいでしょ?」 「いえいえ。僕は自分の好きな事をやれているから、あまり仕事を苦には感じません。 それは多分、町田さんが何か音ゲーのエキスパートコース5連チャンをやっても疲れないというのと同じだと思いますよ」 いいや、疲れますよ~と返しながら、町田は青年の隣に座る探偵に話しかける。 「小暮君、私思ったんだけどね」 「何を?」 「自分が言うのもなんだけど…私達って、凄いのかな……」 「何がどのように凄いのさ」 えーと…と考えながら町田は小暮と呼ばれた探偵に答える。 「私は、日本全国で十本の指には入らなくても、それなりに凄い音ゲーマーだって思っているんだ。松木さんは二つ のお店のトップをやって、それでいてゲーセンマナーの徹底にも力を入れている。 日本全国のゲーセンに飛び回る事もあるんでしょう?ネットで見たよ」 「ありがとう。でも、松木さんじゃなくてゆうって呼んでいいですよ。っていうか、むしろそう呼んでください」 「分かった。…私は実力のある音ゲーマー、ゆうは兎に角凄い人。そして小暮君は大勢の命を救った…」 133 :旅人:2008/08/08(金) 00 00 38 ID 7EKl75+R0 「………何で町田さん、僕があの事件を解決したって知っているの?」 「そんなの分かるわよ!あなたはあの時、私に一言置いて百万円を残していったでしょう!?」 「…その一言って何?」 小暮が本当に覚えていないと言うように、町田に問うた。 町田は本当に覚えていないのかと小暮に確認して、小暮が本当に覚えていない、思い出せないんだと返してから町田は言った。 「…音楽ゲームクロスワードパズル事件」 少し間があいてから、あぁと間の抜けた声が小暮の口から出た。 そして、町田があの事件の真相に触れたかなと思って微笑した事も思い出した。 それから、三人は数日の出来事をネタに話をした。小暮が語った、勉強を教えている子供のオリジナルのギャグ。 それを小暮が再現して、町田とゆうが笑った。 町田が語った、自分の腕前の小さな衰え。最近正規の灰冥で鳥がでなくなって来たよと少し落ち込み気味になり、 話を聞いたゆうが「えっ、正規譜面の灰冥でAA出る!?…僕じゃ無理だ、全く考えられ無いよ」と言った。 その言葉に町田は少しばかり元気を取り戻したようである。「まぁ少し指を慣らしてやれば、前みたいなプレーが出来るかも」と彼女は言った。 ゆうが語った、これまでの自分の体験談。自分と同じ名前を持った旅人との出会い。 近所に住む人々との交流と彼らにかけてしまった迷惑。そして色んなところで体験した非常識なプレーヤーの実態。 小暮と町田の二人は、彼の話を聞いていくうちに「まるでフィクションのようだ」と感じていた。 それをゆうに言うと、よく言われますと返した。 話のネタも尽き、下に降りて遊びましょうと小暮が誘った。 折角だから三人いるしセッションしません?とゆうが言い出し、小暮も町田も二つ返事で了承した。 小暮がドラム、町田とゆうがギターとベースでプレーする事にして、三人は百円を投入した。 後ろでは、白壁では滅多に見られないセッションプレーを、 いや町田が二人に合わせていつもより難度の低い曲をプレーするのを見るギャラリーが沸いていた。 そんな中、一曲目を選曲する小暮がぼそりと呟いた。 「……なんか緊張しますね」 「大丈夫大丈夫!馴れれば意外と気持ちいいものよ!」 「ギャラリーなんて普通つかないと思うんだけどな…」 三番目の台詞はゆうが呟いたものである。彼が呟き終わった後、小暮が「これで良い?」と聞いてきた。 カーソルに合わされている曲は「puzzle」である。優しいギター、少し激しいドラム、癒される樽木さんの歌声。 作者がおススメする一曲である。この曲を知らない人は、是非この曲をプレーする事をおススメする。 演奏が終了すると、小暮が二人に「いい曲でしょ?」と問いかけた。 二人は「私の(僕の)好きな曲BEST10入りですよ?いい曲に決まってるよ」と返した。 ちなみに、リザルトは、小暮が緑譜面でA、町田が赤譜面でエクセ、ゆうが黄色譜面でSである。 134 :旅人:2008/08/08(金) 00 04 11 ID peJmUJqn0 その後、ゆうがペパーミントは私の敵を選曲、リザルト画面で「良曲良ムービー」と三人が同じタイミングで言って、それからクスッと笑った。 小暮が緑譜面でA、町田が赤譜面でS、ゆうが黄色譜面でSである。三曲設定なので町田が「エキストラ狙い?それとも特攻?」と聞いた。 二人は同時に「特攻!」と答えて、それを聞いた町田が選んだのは、Timepiece phase IIである。 私が引っ張って行くよ!何て言いながら町田は赤譜面を躊躇無く選ぶ。小 暮が緊張気味にスティックを握りなおし、黄ベースを担当するゆうが「オルタ…オルタ…」と呟きながらピックを弾いていた。 「ジャーン…ジャーン…ジャーンジャーンジャーン………」 こんな感じの出だしで曲が始まった。 「ドラム…案外簡単なんだけど」と小暮が一人ごちたが、直ぐに町田が、「スネア連打!」と叫んだ。 おぉっ!?と小暮は驚き、それでも降り続けるスネアに対応していく。一気に激しくなる曲調に合わせて町田の譜面がヤバくなる。 そんな譜面を正確に捌いて演奏する町田の腕前に見惚れてか、ゆうがオルタはまりを起こしてしまった。 「あっ…ヤバいヤバいヤバい!」ゆうが担当するベース譜面は終始オルタが延々と続くものなのだが、オルタはまりを起こしてしまったのは悲劇だった。 ゲージがギュイーンと下がる。町田がゆうを「頑張って!」と両手を常人では考えられないような速さで動かしながら励ましたが、 ゆうの無念そうな大きな一声と同時にステージフェイルドとなった。 三人は再び二階に上がり、自動販売機で思い思いの飲み物を買って、それを飲みながら話をし始めた。 「ゆう、いくら私の腕前が~って言い訳しても、あなたのせいで落ちちゃったんだからね?」 「すみません…まだまだ、僕の腕が足りませんでした」 「いやいや、そんな本気で謝らなくても。元々特攻だったじゃない。 ゆうがオルタはまり起こさなくても小暮君が失敗してたかもしれないし。私が失敗していたかもだし。 …でも、ゲームだしね。そんなので一々文句たれてたら駄目よ。私、私の価値を自分の手で下げたくないもの」 町田はそう言って、そして笑った。ゲームなのだから、誰のせいで落ちた落ちないなんてムキになっていがみ合う事ではない。 それは小暮も、ゆうも、共に分かりきっていた事である。 三人は再び話をし始めた。その途中でゆうがこんな提案をした。 「いつの日か、また3人で…いや、僕と小暮探偵、町田さんが誘いたい人を誘ってパーティでもしません?」 小暮と町田はその提案に同時にこう答えた。 「いいですね、それ!」「いいじゃん、やろうよ!」 「ありがとう!じゃ…今年中にはやりましょう。いつやるかは分からないけど…お互いの携帯電話の番号も交換しましたしね。 相互で連絡は取れるから…日時が決まった日に、電話をかけますよ」 こうして、彼ら三人の再会は約束された。 2008年のいつか…彼らはまた出会い、彼らそれぞれの友人を伴って、交流の輪がどんどん広がっていくのだろう。 それは静かで、ゆっくりとした流れながら、確実に広がっていく。 コメント 名前 コメント
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※ここで紹介するマナーはあくまで一例です。 基本 注意 不正・禁止行為について 万一、不正行為に逢ったら… 最後に 基本 まずは一連の流れ入店 財布の中身を確認 両替 お目当てのゲームのところへ行く 並ぶ プレイ プレイ終了 帰る or 別のゲームのところへ これが一応基本の流れです。 上から注意点を見ていきましょう。 入店 まずは店に入ります。目の前にはクレーンゲーム等がありますが後回しで進みます。 プライズ商品のミクさんたちがあなたを呼んでいる気がしますが、後から迎えに行くと心にとめて先に進みましょう。 ただし、後で迎えに行けるよう場所をしっかりと覚えておくこと。 当たり前ですが、裸マフラーで来店したりという行為は慎みましょう。 財布の中身を確認 自分の順番が来てから筐体の前で財布をゴソゴソ探したりとかは基本的にない方が望ましいです。 百円玉を握り締めるなりICカードを買うなり準備を整えておくこと。 カード販売機の場所が分からない場合はカウンター等にいる店員さんに聞いてみましょう。 両替 もし百円玉がないようなら両替します。設置してある両替機に千円札を通すのが一般的な方式でしょうか。 基本的に筐体からお釣りが出る等の機能はありませんので注意。 使用可能な紙幣や両替レートなど、両替機の注意書きには目を通しておくことをお勧めします。 また、間違ってメダル貸出機にお金を入れたり、両替・メダル払出兼用機でボタンを押し間違えないよう気をつけましょう。 原則としてメダルの換金は禁止されているので、 たとえ間違って払出したものでも返金には応じられないケースがほとんどです。 お目当てのゲームのところへ行く 店内を移動する際すべてに言えることですが、他ゲームなどをプレイ中の人の近くを通るときは注意。 荷物等をぶつけて迷惑をかけないようにすること。 当たってしまったら素直に謝る。 アーケードゲームは基本的に家庭用より厳しめの難易度であることも多いのでプレイヤーも真剣そのもの。 プレイヤーの気を散らせるような行為は避けよう。 並ぶ 大抵の場合列が明確にあるわけでもないのでどう並ぶかはその場でよく考えるように。 基本的な目安としてはギャラリーっぽい人含め一番後ろ。「絶対に割り込まない」と気合を入れるのが重要。 仲間内でプレイするときも必ず他人を含めた列を形成しよう。 大体のお店ではエントリーシートに名前を記入して順番待ちをすることになります。 ※実名を使う必要はありません。ハンドルネームのようなもので充分です。 なお、他にプレイしている人がいないなら特に記入の必要はありません。 一人だけプレイしている人がいる場合は、念のために記入しておきましょう。 記入しておかないと並ぶ人が後から増えた際に、順番待ちのトラブルの原因となる可能性があります。 プレイ 普通にプレイしよう。 ボタンを強く叩いたり、判定が気に入らなかったからと言って筐体を叩いたりしないように。 筺体=モジュールだと思って優しく扱うこと。 DIVAの場合は まず画面にタッチ(もしくはスタートボタンでもOK) ICカード・携帯電話を読み込んで認証。※認証を行わずゲストプレイも可能ですが、プレイ内容の持ち越しができないのでお勧めしません。 完奏モード(ミスによる途中終了・ランキング反映なし。1曲のみ。PV鑑賞もこちらで)か、通常モード(ミスによる途中終了・ランキング反映あり。2曲プレイ可能)を選択。※コンテスト期間の場合はコンテスト参加モードが増えます。各コンテストごとの規定以外は通常モードの設定に準じます。 リズムゲームプレイ リザルト 規定曲数やMISS x TAKEなどの条件を満たすと1クレジット分のプレイ終了 という流れになります。 100円で通常プレイ2曲が標準的な設定ですが、店舗によっては料金設定が異なる場合があるので要確認。 周囲の目を気にする人は最初の画面タッチの際にうっかりπタッチをしないよう気をつけましょう。 プレイ終了 ここが一番重要ですがちゃんと列の後ろに並びなおすこと 連コインは、周囲の状況をよく見てから。 みんな順番。死んだら交代。小学生の時に学んだことを生かす。最悪喧嘩になりかねない。 確認するときはイヤホンを耳から外す程度でいいので、終わったアピールをしましょう。 この時、誰もいないようなら連コインしてもかまいませんが、 1プレイ終了ごとにきちんと周りを確認するようにしましょう。 他の種類のゲームなら椅子から立ち上がるなどの行為が一般的。 順番が終わったらエントリーシートに記入した名前は横線などで消しておきましょう。 同じ音ゲーに興味ある・プレイする者同士、互いに気持ちよくプレイできる環境を作るように心がけるのが大事です。 再度並ぶ場合は列の最後尾へ。エントリーシートへの記入も同様です。 帰る or 別のゲームのところへ あとは普通に帰ろう。 DIVAやミクさん関連のプライズに挑戦してみるのもいいかもしれません。 モノによっては無理ゲーな調整がなされている場合もあるので、ご利用は計画的に。 注意 筐体を汚さない 何かを食べながら・飲みながら・タバコ吸いながらのプレイは避けましょう。 筐体・ボタンが汚れると以降プレイする方が困ります。 手持ちの飲み物はカバンにしまうなどしましょう。 もし機械に液体をこぼしてしまった場合、速やかに店員を呼んでください。 大体のお店では、カウンターやゲーム機近辺におしぼりが置いてあります。 手が汚い場合は拭いてからプレイしましょう。ごくまれに、多汗対策としてドライブ用シルク手袋を用意している店舗もあります。 おしぼりが無いお店の場合はウェットティッシュや手袋等を持参するのもいいかもしれません。 また、トイレの後は必ず手を洗いましょう。 風邪が流行するときは特に重要で、消毒と手を洗う事だけでもウイルス感染の防止として効果があります。(全ての手にウイルスが寄生しているわけではありません) なお、筐体の液晶部分が画面タッチにより指紋汚れしている場合がありますが、 普通のおしぼりで拭くと水滴の後が残ってしまい、かえって見苦しくなってしまうので避けたほうがいいです。 自分で拭く場合はタッチパネル液晶画面用のクリーナークロス(速乾性ウェットタイプがオススメ、例えばシルコットウェットティッシュ アルコールタイプ(ユニ・チャーム))などを用いるのが望ましいですが、 基本的には画面やボタンの汚れがひどい場合は店員さんに報告して掃除してもらうといいでしょう。 列から目を離さない ぼうっとしているとギャラリーだと思われて抜かされたりします。 列が形成されていないときに自分がプレイしようとする場合、 念のため周囲の人に「次は自分がやるけど、いいですよね?」と目でアピールする・一歩前に出る・カードを提示する、等しておけば間違いもなくて安心です。 喧嘩になりでもしたら後続の人やお店の人にも迷惑ですので、もし抜かされてしまった場合でも大人の対応をお願いします。 忘れ物をしない プレイ終了後、カード・携帯電話・財布・指輪・ねんどろいど・ゲーセンのプライズ品・その他貴重品をコンパネ上に忘れていかないように。 持ち主の分からない物が放置されていると、次にプレイする人も戸惑ってしまいます。 カード・携帯電話はゲームスタート時に一度タッチするだけで良いので、使用したらすぐポケットや鞄に仕舞っておきましょう。 もしもの場合に備えて、ネックストラップ付きのケースを使用したり、目印のシールなどを付けておいたりするとなお安心です。 言うまでも無い事ですが、空きペットボトル等のゴミをわざと置いたまま立ち去るのはマナー違反です。 ゴミはちゃんと指定のゴミ箱へ。 不正・禁止行為について 多人数プレイ 一人用のゲームを多人数でプレイすることは迷惑行為に当たります。 何人待ちなのかが不明瞭になってしまいます。 ネットランキングに登録されるので、多人数プレイで高スコアを出す行為は荒らし行為とみなされます。 一人用のゲームは、一人でやりましょう。 複数台の掛け持ち これは基本的な迷惑行為に当たります。 故意の同名多重ランキング登録 等の ICカードの悪用 故意の同名多重ランキング登録は他のプレイヤーの枠を奪う行為であり、かつデータを正確に記録するための障害になりうるものです。特に、ネットランキングに登録される事がかかわるため荒らし行為とみなされ、法的な面では刑法第234条第2号『電子計算機損壊等業務妨害罪』で処罰される場合もあります。(これは故意犯にのみ適用されるものであり、過失犯には適用されません。そして、サブカの使用を制限するものではありません) ICカードは特に個々の記録を上書きして正確なランキングを出す利点を利用できるものであるため、故意犯の場合、使用目的と反する動作をさせたとして処罰される可能性は十分にあります。 ICカードの悪用はご法度です。 連コイン みんなが快適に楽しくプレイする上で一番重要なことですが 連コインは 周りの様子を確認して判断すること。 遊びたい人はいっぱいいるのだから、譲り合いの精神も大事です。 1プレイ終了したときに、待機列に待っている人がいたり、 周りにプレイしたそうな人がいるかどうか確認しましょう。 確認するときはイヤホンを耳から外す程度でいいので、終わったアピールをしましょう。 この時、誰もいないようなら連コインしてもかまいませんが、 1プレイ終了ごとにきちんと周りを確認するようにしましょう。 明らかに待機列とは違う場所や、近くの物陰に隠れてみている人の判断は、 あなた自身が連コインするか、一度筐体から離れてみて声をかけてみるなど判断しましょう。 並ぶ側も、プレイしたいのであればきちんと並んで、前の人がリザルトに入ったぐらいのタイミングで、 100円玉とICカードを持って近くに行くなど、待っていることをアピールしましょう。 同じ音ゲーに興味ある者同士、互いに気持ちよくプレイできる環境を作るように心がけるのが大事です。 占拠 こちらは特に複数人のグループ内のみで順番を回して他の人にプレイさせないものを指します。 占拠の意図がなくてもグループ内で明確な待機列を作らなかったり筐体が空いているのに待機場所のグループ内の誰もプレイしようとしない、といった他の人が入りにくい(並びにくい)状況を作るとグループによる占拠と見なされることがあります。 またコインを投入せずに実機のボタンでイメージトレーニングするのも占拠の一つです。 ほか、両替やトイレなどで一時離席する際に、 意図的に荷物を筐体の上などに置いたままにするのも占拠と見なされます。 連コインと同様の理由で、店舗によっては明確に禁止事項とされています。 ※注意書きの無い店舗だからといってやっていい訳ではありません。 プレイ中のプレイヤーの邪魔になるパフォーマンスや迷惑行為 他人のプレイを見てイメトレ等行うのは構いませんが、その際に過度なダンス、 プレイヤーに対しての指差し、大声で歌う、無断で撮影するといった、嫌がらせと取れる行為はやめましょう。プレイヤーの方の気が散ります。 ケースによっては、軽犯罪法第1条第5号 または 第31号が適用される場合があります。また、無断撮影は軽犯罪法第1条23号または都道府県迷惑防止条例違反となり罰せられます。 ただし、腕を大きく動かしてイメトレするのは腕や手が周りの人・物にぶつかる危険があり、無駄なトラブルを招き兼ねないのでやめましょう。 自分の脚の上で手や指を動かす程度にとどめるのが無難です。 ゲームプレイしている人の横でやるイメトレも好ましくありません。視界に動きが入ってしまい気が散る原因の一つになります。 ゲームセンターの環境によりますので、周りのルールに合わせましょう。 他プレイヤーに対する誹謗中傷 これは基本的なことです。 自分が言われて嫌なことは他人にも言わないこと。 上級者の人が初心者の人を見て「こんな簡単な曲もクリアできないの?」と言うのはもちろん、 逆に初心者の人が上級者の人に向かって「こんな難しい曲をパフェれるDIVA廃人キモい」などと言うのもご法度です。 また、DIVAの近くに他音ゲーが置いてあるゲーセンも多いですが、 他音ゲープレイヤーや他音ゲーそのものに対する悪口も言わないこと。 コミュニケーションノートも然り、です。 逆に交流ノートに不愉快な事が書かれていても無視するのが最善です。 ※交流ノートを使う際は不快な発言、不適切な表現、個人情報の記載などは避けましょう。 誹謗中傷は、場合によって刑法231条『侮辱罪』(親告罪)、刑法230条『名誉毀損罪』(親告罪)、刑法第233条『偽計業務妨害罪』(非親告罪)で訴えられることがあります。 また、誹謗中傷により複雑性PTSD・鬱病などの精神的な被害をこうむってしまう場合は刑法204条『傷害罪』というれっきとした犯罪行為です。 筐体破壊 いわゆる重度のクラッシャー、台バンのこと。ここまでくるともう言語道断。 刑法第261条 『器物損壊罪』というれっきとした犯罪行為です。 クラッシャーを見かけたら即座に店員に知らせましょう。場合によっては110番通報や最寄りの交番や警察署へ知らせることもお忘れなく。 直接的な打撃の他にも飲み物を筐体の上に置かないこと。 万が一こぼれた場合、精密機械の内部に液体が直撃することになりかねません。もしこれが原因でデータが破損した場合、刑法第234条第2号『電子計算機損壊等業務妨害罪』で罰せられます。 万一、不正行為に逢ったら… まず、店員さんに事のいきさつを説明してください。それなりの対処をしてくださるケースが多いです。 緊急性のある場合や、程度によっては所轄の警察へ通報してください。悪質だったり、常習的な場合だと法的な対処をしてくれる場合があります。 特に、ネットが絡む場合の不正行為は、普通のネトゲとは異なり、ネットワークを利用したアーケードゲームのほうが不正行為を現認しやすいので普通のネトゲよりも法的側面での対処は期待できることが幸いです。 最後に 色々書きましたが、全ての行動に共通する目的は他人に迷惑をかけないことです。 ゲーセンにいる人は皆ゲームをしに来ている同好の士ですから、お互いが楽しめる環境を作りましょう。
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家庭用からゲーセンデビューする人へアーケードのメリット アーケードのデメリット いざゲーセンへ! ブレイブルーが稼働しているゲームセンターを見つけたら なかなか乱入してくれないです。 マナー 家庭用からゲーセンデビューする人へ ネット対戦で勝って自信が付いてきたら、アーケード版もやってみたくなるでしょう。 家庭用と違いアーケードでは自分が環境に合わせて対戦を行います つまりアーケードは「家庭用と全く違うゲームセンターと言う環境での対戦」になりますので、いろいろと準備をしてから対戦に望みましょう。 アーケードのメリット 相手と全く同じ場所、筐体(たまに違う場合もありますが)、デバイスで対戦できます。 ラグは全くありません。(これが一番のメリットです) 1play毎にクレジットがかかるので対戦に集中できます。(格闘ゲームに慣れた人だと最初からアーケードのみでプレイする人もいます) 基本的にネット対戦より強い人が多いです。 自分を環境に合わせる事により、どんな環境でも最大限の力を発揮できるようになります。 ゲームセンターによっては交流ノートを設置していたり、対戦会を開催している事があり、イベントに参加する事でさらなる上達が望めます。 アーケードのデメリット とにかくお金がかかります。(1play毎にクレジットを投入するため)乱入に勝てば、CPU戦をクリアするか負けるまでずっと遊べます。この快感こそアーケードの醍醐味という人もいます。 周りはほぼ確実にうるさいです。(他のゲーム筐体のSEやBGM、音楽ゲームやレースゲームの音など) あまり長くいると難聴になるかもしれません(あくまで『かも』です) ビデオゲームがあるゲーセンの多くはタバコ臭いので嫌煙家の人は多分耐えられません。また副流煙にも注意が必要です。とはいえ、最近は分煙が行なわれているゲーセンも存在するので、そういった店舗を探してみるのも一つの手です。 18歳以下の人は、風営法条例によって退店時間が決められています。この規則を守ら/守れない場合、店舗に厳しい罰則(一年以下の懲役若しくは百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する)が下されます。なので、お店側も厳しくチェックをしたり、店員さんが直接声掛けをする場合があります。 ボタン配置が2種類しかなく、キーコンフィグもありません。ショートカットも使えません。 稼働している店舗が限られます。ブレイブルーは鉄拳やバーチャファイターなどに比べれば稼働数が少ないです。しかしNESICA×LIVEの導入で以前より見つけやすくはなりました。 いざゲーセンへ! 準備が出来たら近くにあるゲームセンターを探しましょう。特にアクセスが良い大きな駅の近く、学生街などは強い人が集まりやすいです。 都内であれば「秋葉原」「新宿」「立川」「町田」「池袋」「八王子」…etc 大阪府内は「梅田」「難波」「天王寺」…etc などには強豪プレイヤーが集まりやすく、定期的に大会やイベントなどが開かれています。 1playの料金は100円が普通ですが、50円の所もあります。 最近は減りましたが治安が悪い不良の溜まり場みたいなゲーセンもありますので注意しましょう。 ブレイブルーが稼働しているゲームセンターを見つけたら まずは筐体の状態を念入りにチェックしてみましょう。 1クレジットがいくらなのか、対戦ラウンド数はいくつなのか、筐体レバーはちゃんとしているかなど… お金に余裕があったり、対戦相手が居ないようならば、CPU戦でレバーと自分の動作確認をするのもいいです。 プレイを通じて「どうもレバーやボタンがへたばっている」と感じたなら、店員さんにメンテナンスについて確認してみましょう。 (ただし、店員さんも忙しい場合もあるので無理に呼びつけるようなことはやめましょう) なかなか乱入してくれないです。 ネット対戦とは違い、アーケードでは相手側から乱入してもらうか、こちらが乱入しないと対戦できません。 こちらがプレイ中で、なかなか乱入してくれない時はCPU相手に挑発を繰り返すなどのプレイをしていれば乱入してくれる確率が上がるみたいです。 マナー 基本的にはネット対戦のマナーと同じですが、乱入対戦で勝てない場合に連続でプレイ(連コ)するのはマナー違反です。 人がいない時でも2~3回にしましょう。度が過ぎる連コは相手に捨てゲーされたりします。 また相手がスコアアタック中で、unlimitedキャラが出てくる辺りまで進んでいる場合は乱入を控えた方がいいでしょう (この辺りからはクリア出来るかどうかは運頼みです) アーケードはネット対戦と違い、基本的に「対戦で勝つ事のみ」を追求している本気組の人しかいませんので、オンライン対戦のように、馴れ合いや友達を探すのには向いていません。 なにしろ乱入対戦はお金かかりますから。。 場の空気を読むスキルも必要になっています。 また舐めプレイや勝ち挑発などは絶対にやめてください! 相手がDQNな人の場合あなたが闇に喰われます! ググる→googleで検索すること というか無知にも程が… ネタ? -- (名無しさん) 2010-08-13 00 34 39 最近の流行言葉は分からん。 -- (虚構の英雄) 2010-08-13 09 03 11 携帯でネットしている人だと、 検索サイト使うことも分からないかもしれんですね -- (新管理人) 2010-08-13 20 31 17 連コってマナー違反だったんですね…。 勝てないのが悔しくて10回超乱入したこともあったので少し控えたいと思います。 -- (名無しさん) 2012-03-04 00 33 19 ラグ無いってあるけどあるよね? -- (名無しさん) 2012-03-05 20 56 22 ラグと遅延は似ているようで別物です -- (管理人) 2012-03-05 22 36 02 土日が仕事の自分は月曜や火曜しか休みがないからほとんど対戦が出来ないです。 東京か神奈川に平日の昼間にも人が、良く集まっているゲーセンってありますか? いろんな方と対戦したいです。 -- (名無しさん) 2012-11-06 21 47 48 やる人がないから1日中CPU戦ですわ・・ -- (名無しさん) 2015-08-28 19 29 48 ラグナさんとハザマさんであそんでみたいですが、 女子なのでたばこ臭いのはやだな。 連続コマンドも使えないのもつまらいですよね。 スマホだけでたのしみます。 ラグナさんとハザマさんの肉声きてみたいな。 きゅきゅん♥ -- (鮫) 2017-04-20 22 01 50 ラグナさんのなんだかんでやるところ 大好き。力強くて男らしい。 理想の男性。 -- (鮫) 2017-04-20 22 04 52 名前 コメント すべてのコメントを見る
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米子ケーブルビジョンは、鳥取県米子市のケーブルテレビ局。 本社 鳥取県米子市 エリア 鳥取県米子市 鳥取県境港市 鳥取県西伯郡日吉津村 鳥取県西伯郡大山町 鳥取県西伯郡南部町 鳥取県西伯郡伯耆町 鳥取県日野郡日南町 鳥取県日野郡日野町 鳥取県日野郡江府町 沿革 1974年8月 設立 1981年8月 NHKEテレ松江、NHK総合松江、サンテレビ、西日本放送、瀬戸内海放送、山陽放送、岡山放送の再送信開始。 1985年10月 テレビせとうちの再送信開始。 2006年10月 鳥取局のデジタル再送信開始。 2008年11月 NHKEテレ松江、NHK総合松江、サンテレビ、西日本放送、瀬戸内海放送、山陽放送、テレビせとうち、岡山放送の再送信開始。 チャンネル リモコンキーID チャンネル 放送局名 備考 1 011-0 NKT日本海テレビ 2 021-0 NHKEテレ鳥取 3 031-0 NHK総合鳥取 4 041 RNC西日本放送 トランスモジュレーション方式 5 051 KSB瀬戸内海放送 6 061-0 BSS山陰放送 7 071 TSCテレビせとうち 8 081-0 TSKさんいん中央テレビ 9 021-1 NHKEテレ松江 10 031-1 NHK総合松江 11 031-2 SUNサンテレビ 12 061-1 RSK山陽放送 トランスモジュレーション方式 13 081-1 OHK岡山放送 トランスモジュレーション方式
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おことわり この記事の本文に記載されている事柄には、架空のものが含まれています。 実在する人名・地名・団体名など固有名詞が登場することもありますが、 それら各記事に記載されている事柄は実在のものとは一切関係ありません。 この記述内容に関して、実在する関係機関への問い合わせはくれぐれもご遠慮ください。 NHK米子放送局 (エヌエイチケイよなごほうそうきょく)は日本放送協会の妄想地方放送局の一つ。 鳥取県 の西部地域向けに地域放送を行っている。 放送局の周波数一覧 ==テレビ ラジオ アナウンサー・キャスターアナウンサー キャスター NHK地域放送局一覧 放送局の周波数一覧 == テレビ 総合テレビ 本局チャンネル コールサイン デジタル放送 米子 26chリモコンキーID:3 JOLQ-DTV アナログ放送 米子 2ch JOLQ-TV 教育テレビ 本局チャンネル コールサイン デジタル放送 米子 20ch JOLZ-DTV アナログ放送 米子 5ch JOLZ-TV ラジオ 本局周波数 コールサイン ラジオ第一 米子 963kHz JOLQ ラジオ第二 米子 1521kHz JOLZ NHK-FM 米子 84.0kHz JOLQ-FM アナウンサー・キャスター アナウンサー キャスター NHK地域放送局一覧 ネットワーク NHK 北海道 札幌・函館・旭川・帯広・釧路・北見・室蘭 東北 仙台・秋田・山形/鶴岡・盛岡・福島/郡山/いわき・青森/弘前/八戸 関東・甲信越 東京(NHK放送センター)/八王子・水戸・宇都宮・前橋・さいたま・千葉・横浜・長野/松本・新潟・甲府 中部 名古屋/豊橋・金沢・静岡・浜松・福井・富山・津・岐阜(高山) 近畿 大阪・京都・神戸/姫路・和歌山・奈良・大津 中国 広島/福山・岡山・松江・鳥取/米子・山口下関 四国 松山・高知・徳島・高松 九州・沖縄 福岡/北九州・熊本・長崎/佐世保・鹿児島・宮崎・大分・佐賀・沖縄・新琉都 おことわり この記事の本文に記載されている事柄には、架空のものが含まれています。 実在する人名・地名・団体名など固有名詞が登場することもありますが、 それら各記事に記載されている事柄は実在のものとは一切関係ありません。 この記述内容に関して、実在する関係機関への問い合わせはくれぐれもご遠慮ください。
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ゲームニュートン大山店 店長松田 https //twitter.com/newton_ooyama https //twitter.com/matsuda4951 https //www.youtube.com/@game-newton9875/featured https //ch.nicovideo.jp/game-newton https //www.twitch.tv/gamenewton twitch.tv/newton_ooyama https //fgamers.saikyou.biz/?%E6%9D%BE%E7%94%B0 https //www.4gamer.net/games/999/G999905/20190424030/ https //dengekionline.com/articles/43379/ https //www.4gamer.net/games/999/G999905/20231117002/ https //www.youtube.com/watch?v=PBGlMC4Iczo https //www.youtube.com/watch?v=3l9r0ZBbW5s https //www.youtube.com/watch?v=2Ik63Zu09uM 中野TRF https //dic.nicovideo.jp/a/%E4%B8%AD%E9%87%8Etrf 高田馬場ミカド 店員じょにお https //ch.nicovideo.jp/babamikado?ref=pc_watch_description https //www.nicovideo.jp/watch/sm27183120 (なげちゃま)https //com.nicovideo.jp/community/co1166961?ref=pc_watch_description https //dic.nicovideo.jp/a/%E9%AB%98%E7%94%B0%E9%A6%AC%E5%A0%B4%E3%83%9F%E3%82%AB%E3%83%89 じょにお GUILTY GEAR Xrd -SIGN-の新規、初級者向けの解説動画まとめ https //www.nicovideo.jp/user/40762755/mylist/50579796?ref=pc_userpage_mylist https //twitter.com/joniosan27?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor https //www.youtube.com/channel/UCDmFkuRZSbxyvqdK-cjMSog https //www.twitch.tv/joniosan https //dic.nicovideo.jp/a/%E3%81%98%E3%82%87%E3%81%AB%E3%81%8A https //com.nicovideo.jp/community/co1154974?ref=pc_watch_description 高田馬場ゲーセン・ミカドHP ⇒ http //mi-ka-do.net/baba/ ミカドGGXXACランバトブログ ⇒ http //mikadoggxx.blog.fc2.com/ じょにお杯公式HP ⇒ http //game2d.web.fc2.com/ggxx/ じょにお杯公式ブログ ⇒ http //blog.livedoor.jp/jonio_ggxx/ ライブ配信 ⇒ http //justin.tv/joniosan じょにおのtwitter ⇒ http //twitter.com/jonio_mikado あだむのtwitter ⇒ http //twitter.com/adam_blade1122 GGXXAC+Rマイリスト ⇒ mylist/33951612 BBCPマイリスト ⇒ mylist/35672345 GGXXAC 世界最強決定戦マイリスト ⇒ mylist/31945069 第1回じょにお杯マイリスト ⇒ mylist/18583280 第2回じょにお杯マイリスト ⇒ mylist/22073197 火曜、木曜通常のGGXX大会 ⇒ mylist/18583219 その他ミカド関連の動画 ⇒ mylist/28854375 (J(じょにお)の試合を見てラインを超えてディスるハイニキ ① https //www.nicovideo.jp/watch/sm33642704) 遊スペース マジカル https //www.youtube.com/@user-fi7oy6vu3y twitter.com/yu_magical alps.ne.jp/publics/index/163
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鳥取市 米子市 倉吉市 境港市 東伯郡 西伯郡 鳥取市 店舗名 所在地 交通 備考 アミパラ鳥取店 鳥取市南隈173-1イオンモール鳥取北別棟 アミューズメントTOP 鳥取市栄町718-3 メカランドサルビア 鳥取市秋里271-2 国道9号沿い、南隈交差点を東へ セガ鳥取 鳥取市安長(字河原口)416 県道318号沿い、八千代橋の近く鳥取駅からバスでも可 旧:セガワールド鳥取 モーリーファンタジー鳥取店 鳥取市天神町1イオン鳥取店2F 旧:ファンタジー…イオン棟の中です モーリーファンタジー鳥取北店 鳥取市晩稲100番1イオン鳥取北店2F 旧:ファンタジー…イオン棟の中です アミューズサルビア 鳥取市富安1-21 鳥取駅よりダイエー側へ徒歩15分26号線沿い 2018年12月閉店 米子市 店舗名 所在地 交通 備考 てんまやパーク 米子市西福原2丁目1番10号 セガワールド米子 米子市両三柳(字忠次郎南)2778-2 境港方面R431号左側 モーリーファンタジー米子駅前店 米子市末広町311イオン米子駅前店3F 旧:ダイナレックスイオン米子駅前3F モーリーファンタジーホープタウン店 米子市米原2-1-1ホープタウン3F 2022年1月閉店 倉吉市 店舗名 所在地 交通 備考 スーパーヒーロー倉吉 倉吉市見日町633 バス・西倉吉方面行き/厚生病院前下車徒歩3分 道路隔てて斜め向かい側にスーパーヒーロー2がある倉吉市見日町589の辺り裏の遊歩道は国鉄の跡。 境港市 店舗名 所在地 交通 備考 パロ 境港店 境港市竹内団地81番地3 JR境線高松町駅より徒歩18分 PLANT-5北隣り 東伯郡 店舗名 所在地 交通 備考 ニューラッキースタジオ 東伯郡三朝町大字三朝 泉娯楽場 東伯郡三朝町大字三朝923-3 西伯郡 店舗名 所在地 交通 備考 アミパラ米子店 西伯郡日吉津村大字日吉津1319-1イオンモール日吉津西館1F 米子ICから5分米子駅からバスも可 専門棟の中です。 モーリーファンタジー日吉津店 西伯郡日吉津村日吉津1160-1イオン日吉津店2F 旧:イオンファンタジ-…イオン棟の中です。
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和泉多摩川 ゲーセン(QMA)打ち上げレポ 文責:基本ソラと有希(加筆修正Ichiba) 和泉多摩川で解散の後、向ヶ丘遊園のゲーセンに向けて出発 メンバー 落ちスト はかた Ichiba ソラ ロン毛(ゲーセンの場所が知りたいとついてきた) 電車内で乗り合わせたユウキが「生デュエル」を使うと言っていた 今度対戦しよう(`・ω・´) ちなみに赤毛は「プロヴィデンス」じゃないと何も出来ないのは秘密だ とりあえずQMAをプレイ 当初席が1つしか空いてなかったので何故かIchibaがトップバッター 途中理系の問題が出て落ちストに助けてもらいながら2位に 次に落ちストがプレイ むちゃくちゃやり込んでる様子だったが周り(ドラゴン組)が鬼畜過ぎるせいで 思うようにはいってなかった様子 そしてソラがプレイ 学問のジャンルももっときちんと答えられるようにしよう そして見物していたロン毛とはかたもいつの間にかコナミカードを購入していた そして初?QMA その頃俺は連ザⅡで知らない人から8連勝を収める 皆まだQMAやっていたwwIchibaは何クレやったんだかwwww (3回ですbyIchiba) それでも暇なので久しぶりにドラムマニアでもやろうかなと思いコイン投入 すると知らない二人組みがギタマニで乱入されたorz 勝手に曲選ばれて挙句の果てに自滅していった……(´・ω・`) うぜぇwwwwwwwwwww そしてメインの店内対戦 落ちスト Ichiba ソラの3人で店内対戦 結果 1位Ichiba 流石だ(←何故?byIchiba) 2位俺 3位落ちスト タイプミスが痛かったな 2戦目 ロン毛 はかた ソラ 結果 1位ソラ 2位はかた 3位ロン毛 だった気がする(ゴメンw正直覚えてないww)(←俺も覚えてないbyIchiba) 学問精進します そしてCPUが選んだ芸能OXクイズで99.9点を出すソラ 皆が仰天する QMA終了後落ちストがドラムマニアを披露 マジでうめぇwwwwwwww その横ではロン毛がこっそりメルブラを始めていた 本人曰く「はじめて」の事 ソラが乱入するもフルボッコにされる ロン毛「技の出し方が分かれば結構やれますよ」 ゲーセンを出た後近所のラーメン屋へ はかた曰く「関東の豚骨は薄い」そうだ それでも豚骨選んでた 落ちストとIchibaはお金が無いそうだ するとはかた様が2000円までならOKと神発言 ちゃんとお礼は言えよ(←言ったよw) そして運ばれてくるラーメン 無言の食事のスタートである … …… (うっわ、濃すぎ) …… ……… ………最後にロン毛が終わり店を出る ソラ「豚骨どうでした?」 はかた「濃すぎwwってか濃いだけwwww」 良かったwwこれ薄いって言われたら俺博多でラーメン食えないところだったwww そして向ヶ丘遊園駅に戻り解散となりました ※斜体部分はソラの独白です
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246 :旅人:2008/03/03(月) 00 47 19 ID C4cIBIXX0 冬のおかげで日が昇るのが遅くなった朝、そこに差す光は暗闇の中で何本かの筋を残すばかりだった。 その中でもそもそと動く影が一つ…影は人間のようだ。当然だ、布団の上に横になるのは人間に決まっている。 その影を見ると、男である事が分かる。彼は頭をボリボリ掻き、数本の光の筋を通すブラインドを開ける。 ブラインドがシャッと音を立てて開き、太陽光が一気に入り込んだ。光が目に入り、彼はまぶしっと呟いて窓に背を向けた。 そして目の前にある事務机に両手を置く。彼は机の前にあるイスに座って一息ついた。 「正月の間に届いた年賀状はたったの二通。田中刑事と町田さんからだけだとかさ、もう終わってるよねぇ… 勉強を教えてる子供達からは一通もないとか、家族や親戚からも来ないとか、誰も来ないとか、嫌われているんだろうかねぇ…」 彼はそう呟いて溜め息をついた。それは長く弱々しいものであり、まだ二十歳代のそれとは到底思えない物だった… 去年の秋、音ゲーの市として有名な市の警察署にBEMANIシリーズのCSやサントラ等の商品が送られた事があった。 警察側は単なるプレゼントかと思って嬉しがっただろう…その中にある一通のメッセージを読む事がなければ。 「今日この日にこの市のどこかを爆破する。それを食い止めたくばクロスワードパズルを解いて阻止してみろ」 こんなメッセージが送られれば警察は大忙しだ。それに、事件を解く鍵として犯人は親切にもクロスワードパズルを作成したが そのパズルは音ゲーに焦点を当てて作られた物だった。警察側に音ゲーを好む者は一切居らず、警察は途方に暮れるしかなかった… が、田中という刑事の提案が警察で通った。その提案とはこういうものだった。 「この市のはずれに住む、塾と私立探偵業をやっている小暮という奴にこの事件の捜査を依頼しよう」 なんとも他力本願な提案だが、警察だけではこの事件を解決するのは不可能と言えた。 よって、田中刑事が直々に小暮の私立探偵事務所のもとを訪れ、捜査を依頼したのだった… が、小暮探偵は音ゲー未経験者であった。田中刑事はこの事件を解決するのは奇跡でも起きない限り無理だと思ったのだが… 「じゃあ知人に協力を仰いで見ます」 というまたも他力本願なパズル回答法を小暮は導き出したのだ。その回答法で事件は解決、犯人は死体で発見された。 小暮はその知人…町田という女性の超一流音ゲーマーに報酬(約百万円!)を後日渡したのだった。 「あーあー、そんな事もあったよねぇ…あれから探偵業の方で仕事が来ないんだよなぁ。 塾の方の収入だけで一応は生活できるけど、これだけじゃ豊かな暮らしとはいえないよなぁ…」 彼は長い溜め息の後にそう呟いた。そう、この男は小暮私立探偵事務所の主である小暮探偵である。 …貧乏臭い寝巻きを身に纏ってイスに座り、事務所机に足を掛ける様はどう見ても探偵には見えないが、探偵である。 探偵業だけでは生活が出来ないので、個人経営の小さな塾をやっている。小暮の主な収入は塾の方がメインだったりする。 この探偵は上述の通り警察の捜査に協力、町田に事件の事を隠してクロスワードパズルを解かせて その回答を元に犯人が爆破しようとした場所を導き出した経験を持つ。ちなみに、小暮にとって事件らしい事件はこれが初めてだった。 247 :旅人:2008/03/03(月) 00 49 04 ID C4cIBIXX0 懐かしき過去を回想した小暮は玄関へ赴いた。壁時計を見た限りでは朝刊が届いていなければおかしい時間だったからだ。 もっとも、朝刊というものは早朝に届けられる物であるが…小暮が起きたのは朝の九時であった。休日でもないのに。 期待通りに玄関の新聞受けには厚い朝刊が挟まっていた。当たり前の事だが、これは結構重要な事でもある。 普段TVをニュース番組等を見る物ではなく、娯楽番組を見る物としている小暮にとって新聞という物は大切な物だ。 TVで情報を得る気がなく、それでいて世情を知りたいと思うなら新聞を読むしかない。そのための購読料も必要だ。 「はぁ…今日もあんまりいいニュースが無いねぇ……また人死にかい、日本も終わったなぁ。 …………?これは年賀状の番号のくじの番号の公開のアレか。ちょっと照らし合わせてみるかな。たった二通しかないけど」 小暮は呟いて机の引き出しの中から「手紙収納」と黒字のマジックペンで書かれた引き出しを見つけ、それを引いた。 その引き出しの中には数少ない便箋が大事そうに保管されている。 人との付き合いの数は少ないが、その仲を大切にしようとする小暮らしさがその引き出しを見ただけで窺える。 そこから二通の年賀はがきを取り出し、その引き出しを押し戻してからその二通のはがきの番号を見る。 「田中刑事からの年賀状は…………ハズレか。じゃ、町田さんのは…………おっ、当選してる! しかもこれ、一等じゃないか!一等は…緑泉村のペア旅行券!?緑泉村といえば、温泉で有名なあの村か!」 やっほーいと貧乏臭い寝巻きを着た二十歳代の兄さんが子供のようにはしゃいでいる姿を、先程開けたブラインド越しに近所に住む子供が見ていた。 こういうところを子供に見られるから探偵だって信じてもらえないんだよね…と振り向いた小暮は子供と目を合わせながら思った。 子供は変な人…と言いたそうな目をして小暮を見ていて、それを否定するように小暮は必死に手を振るが… やはり子供はどこかへ駆け出していってしまった。小暮は首をガクリと落とし、弱く長い溜め息をついた。 やたらと長い溜め息を吐き終わった小暮はもう一度新聞を見て驚きの声を上げた。 「これ…『ペア』旅行券だ。どうしよう…これこそ猫に小判、豚に真珠って奴か…?はぁ………………そうだ!田中刑事に聞いてみよ!」 思い立った小暮は机の上に乗っている、どこの事務所でもよく見かけそうな白い電話を手に取った。 自分の携帯電話に記録している田中の携帯電話の番号を頭で思い返しながら小暮の右手は数字ボタンをプッシュしていく。 テュルルルルル……テュルルルルル…… ケチャッ 「もしもし?」 「あ、刑事さん?お久しぶりです、小暮です。別の人が送ってくれた年賀状があの例のくじで一等だったんですよ! でも、その人女性ですし…ね?だから刑事さんと温泉旅行に行こうと思いまして…予定、どうですか?」 「あ、悪い。これから暫くはちょっとな…仕事が忙しいから無理だ。 それに……送ってくれた人が誰であれ、当選したからにはその人に恩を返すという事でその人と一緒に行けばいいだろう?」 「そうですね、分かりました。じゃあ切ります。お仕事頑張って下さいね!それじゃ!」 言って小暮は受話器を一度戻し、また手に持ってダイヤルしていく。勿論、電話を掛ける相手は町田だ。 248 :旅人:2008/03/03(月) 00 51 41 ID C4cIBIXX0 テュルルルルル……テュルルルルル…… ケチャッ 「もしもしー?」 「町田さん?小暮です。あの、送ってくれた年賀状がですね…年賀状のくじに当選しまし…」 「当選したの!?わーい!で、何等?」 「一等です。一等は…」 「知ってるよー?緑泉村へのペア旅行チケット二泊三日の旅とかいうあれでしょ? けどあれ、ツアーとかじゃなくて自分達の思うように動けるんだよねー。ただ行く時間と帰る時間が決められているだけで」 「そうなんですか。初めて知りました。で、用の方なんですが…」 「だから、小暮君が当たったんだから一緒に行こう?それとも他に相手さんが決まったりした?」 「いいえ。町田さんを誘おうと思って電話したんです。では、当日に駅でお会いしましょう。それじゃ」 「じゃーねー、バーイ」 町田はそう言って先に電話を切った。小暮は相変わらず元気な人だなと町田にそんな評価をつけていた。 三日後。小暮が住む市の中心にある駅に古風な探偵の格好をした男が立っていた。 茶のロングコートに茶の帽子。僕は探偵ですよと主張しているのと同じである。探偵は誰かを待っているようだった。 「遅いなー町田さん…あと少しで時間から五分遅れるのに… プライベートならいいけど、こういう時に遅れられると僕が文句を言われるんだけどな…」 探偵…小暮はそう呟いて左90℃に首を曲げた。そこには黒色の制服を着て、黄色い旗を持って険しい顔をした若い女性が立っている。 勿論、あたりのベンチに座っている団体様も険しい顔をしている。当然、視線の先は今は探偵らしい探偵をしている小暮である。 それから数分後、やっと町田が駅前に到着した。普通の女性が着るような普通の外出用の上着を着た彼女に反省の色は見えない。 友人としてそれなりの付き合いがある小暮は、彼女から謝らせる事はたとえ神でも難しいと考えていた。 何故なら、彼女はどこか欠落している部分があって、それが人に謝る事であるからだ…それを小暮は知っていた。 「すみません、僕の連れが遅くなってしまって!」 町田が謝らないのをみかねて、小暮は自分から土下座をした。 電車の旅一行に小暮の土下座で町田の遅刻は許されたようで、 町田が一行に入った電車の旅一行は駅のプラットフォームへと駆けた。 町田が合流した時には電車が出るまで後五分程度しかなかった。正直言って間に合うかどうか微妙だと小暮は思った。 三十分後に小暮が居たのは乗る予定であった電車の中だった。あの電車に間に合ったのは奇跡じゃなかったかと誰もが思っていた。 この旅行参加した人々は…背もたれのあるイスに身を任せてすやすやと眠っている町田を見ていた。いや、睨んでいたのだ… 小暮は旅行者達に申し訳ないと思い一度深く礼をしたが、彼らの目はこう言っているようだった。 「いや、アンタに謝られても私達の怒りは収まらないのですが?」 一行が予定の電車に乗ってから約二時間して、その電車は予定されていた駅「緑泉」で停車した。 電車から降りる人々の目にはまだ怒りの色が残っている。しかし、最後に下車した二人は別の顔色を見せていた。 一人は古風な探偵の格好をした男。彼にとって下車した電車で過ごした時間は、苦しみの時間と言えるほど辛かった。 もう一人は一見すると普通の女性。この場では彼女だけが笑顔を浮かべている。その笑顔は、この集団の中では異端と言えるだろう。 「町田さん…次の集合とかの時、絶対に遅れないで下さいよ?僕が酷い目に遭うんですから」 古臭い格好の探偵が隣に立つ笑顔の女性に言った。その言葉は真昼間に放つ言葉とは思えないほど暗く、そして淀んでいる。 町田さん、と呼ばれた笑顔の女性は古臭い探偵にこう返した。 「ゴメンゴメン、次からは気をつけるよ。そんなに落ち込まないでよ小暮君…ほら、皆行っちゃうよ?」 謝って少し頭を下げた町田の姿からは反省の色が見える。頼みますよホント…と小暮君と呼ばれた探偵風の男は町田にそう言った。 それから二人は小走りで一番後ろにいる、緑色の暖かそうな上着を着たおじいさんの後を追った。 「はい皆様!こちらのお宿が今回の旅行の宿泊地でございまーす!」 バスガイドさんが持つところをよく見る黄色い旗を右手に持った引率の若い女性が、そんなよく通る綺麗な声でツアーの客全員に言った。 引率者によると、緑泉駅から2km程離れた所にある「ホテル緑泉」がこの旅での宿になるという。 それはその場にいた旅行者全員が把握していたであろう事だが、町田は小暮に確認を求めた。 「だから、この旅行でお世話になる宿がこのホテル緑泉なんですよ。分かりました?」 「分かった。そのホテル緑泉がここにある建物で、私達はここに泊まるんだよね?」 「そうです。その通りです」 町田は皆より一度遅れて宿泊先の事を理解し、前に進む約二十名の後についていった。当然、小暮もその後についていく。 このホテル緑泉には緑泉村の名物である温泉がある。源泉を引いてくる都合上か、このホテルの裏には大きな山があった。 ホテルはこんな田舎に似合わず高級感を漂わせている。全10階。宿泊部屋では雪に埋もれた畑か、うっすらと雪を被った裏山が見える。 もっとも、こんな場所にオーシャンビューなどを求める方が悪いのだが。まぁそれは置いておいて解説を続けよう。 このホテル、1階に小規模ながらゲームコーナーを置いており、そこには数台のクレーンゲーム、一昔前のシューティングとかがある。 そこに異質なゲームが一台あった。皆様ご存知のbeatmaniaIIDXである。緑泉村唯一の音楽ゲームの筐体がこのホテルにあるのだ。 ホテルにチェックインをしてから三日目の朝までが自由行動を認められているので、町田は部屋に荷物を置くなり、すぐさま1階へ降りてIIDXをやっていた。 田舎だというのに新型の筐体を導入しているらしく、一曲目に走馬灯を選んだ町田は… 「走馬灯いいねー。良曲過ぎるねぇ。けど、全ッ然スコアが出ねぇeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!!!!!11111111」 と嘆いていた。小暮はその後ろ姿を見て液晶モニターって恐ろしいなと思っていた。 250 :旅人:2008/03/03(月) 00 55 32 ID C4cIBIXX0 「いやぁ、全然スコアが出ないねぇ液晶モニターは…リズム打ちしかないかねぇ」 「それでも町田さんいいじゃないですか。殆どA評価でしょう」 「そうなんだけどね…白壁の環境に慣れすぎちゃったのかな」 モヤモヤした様子で町田が順番待ち用の安いベンチに腰を下ろした。続いて小暮が筐体にイーパスを通す。 テンキー入力して、SPのスタンダードを選択した。そしてLEVEL7フォルダを開いてアビ天を選曲した。 実は小暮、大桟幕橋爆破未遂事件(音楽ゲームクロスワードパズル事件参照) を解決した後に町田からプレステ2とメモリーカード、IIDX専用コントローラー、CSDDを誕生日(12/16)プレゼントとして貰ったのだ。 小暮は暇な時(探偵業の方の仕事は全然入らなかったので、子供達が来ない午前中がそれに当たる)にちまちまとプレーしていて、 その成果として、この時点でCSDDでの五段を取っていた。これは小暮のちょっとした証だ。 段位は何かの証明としては七級も皆伝も変わらない。そう小暮は思っていたし、これからも思い続けると彼自身は思っている。 小暮は町田にこんな事を教えられた事がある。 「実力者が自分より下の力を持つ者を傷つけてはいけない。自分より実力がある者を傷つけてはいけない。 自分と同程度の実力を持つ者を傷つけてはいけない。相手が誰であろうと、馬鹿にしたり暴力を振るってはいけない」 当たり前の事だ。もしかしたら当たり前じゃないかもしれないが、少なくとも小暮と町田はこれを当たり前の事だと考えている。 そして、この精神は白壁の常連全員が共有している…とも町田は小暮に言った。 白壁というゲーセンが平和なのは、殆ど全員がそんな精神を持っているからなんだな…小暮はそう思っていた。 もしかしたらあの時ゆうと名乗った男も、この精神を感じたのかも知れないな。いいゲーセンを作れているといいな。 町田にとってすればスカスカなアビ天(N)だが、小暮にとっては指を動かす準備運動の曲であった。 評価はA。BPは10台。小暮からすれば満足のいく結果である。彼はスコアラーではなくクリアラーであるので。 小暮は二曲目、三曲目もLEVEL9フォルダから選曲、EXTRAではミリタリースプラッシュフォルダを開ける事無く走馬灯(A)を選曲した。 この優しいメロディー。これがワンモアとかならいいのにな…と旅行前に町田が小暮に話した通りの良曲。 難しいばかりがゲームじゃないよね。この曲をエコー5をかけて演奏する小暮は心で町田にそんな風に返した。 ラスト、もうノーツが降ってこない所で小暮はゆっくりとスクラッチを回す。エコー5をかけられた銃声がホテルの一角で響いた。 「やっぱいいですよね、走馬灯」 「だよね。こういう、ゲームに慣れた人なら誰でも手を出せる良曲って結構重要だよね」 小暮はお立ち台から降りながらそうですよねと返し、町田が座っていたベンチにまた座る。 町田が白壁でやるような感じでLEVEL12フォルダを開いてスクラッチを回している。その様子を見ていた小暮に、 「久しぶりですね」 と男の声がかかった。驚いてばっと振り向いた小暮が見た誰かはクロスワードパズルの事件の時に会った、ゆうと名乗った男だった。 「あ、何ヶ月ぶりでしたっけ…いやいいや、そんな事。…あなた、ゆうさんですよね?」 「はい」 「久しぶりですね!こんな所で会えるなんて…そうだ、ゆうさんは一体何用でここに?」 251 :旅人:2008/03/03(月) 00 57 22 ID C4cIBIXX0 「何でも屋家業の社長みたいな職についているのは知ってますよね?」 「えぇ、あの時渡された名刺で知りましたよ」 「僕もその時に小暮さんが探偵業をやっていると知ったのですが…その何でも屋家業の慰安旅行のような物でここに来ています」 「という事は、ゆうさんの仲間さん方もここにいるんですか?」 「そうですね…そういう事です。ところで、あの女性は?穴嘆きやって殆どミスしていないから皆伝の人かと思いましたが…」 「あぁ……DJ MACHIです。本名は彼女から聞いてください」 そうですね、あとで聞いてみますとゆうは言って小暮の隣に座り、話を続けた。 「ところで小暮さん、緑泉村にいると言われている妖怪を知っていますか?」 「妖怪?」 「はい。何でもその妖怪というのは落とし穴を作って人を殺すのが趣味だそうで」 「うわっ、怖いですね」 「でしょう?言い伝えではその妖怪はこのホテルの裏山に住んでいるそうで」 「本当ですか?」 「言い伝えの話ですがね。その妖怪の名前は『落としババア』というそうで」 「落としババア?何かオトバと響きが似ていますね」 「あ、言われれば確かに…その落としババアというのは、今でもこの地方では信じられているそうですよ」 「でも、架空の存在でしょう」 「近年でもこのあたりで神隠しが起きる事があるんですよ。地元の子供達が被害に遭うそうで」 「…本当ですか」 「本当です。今でも行方不明のまま…だから、その落としババアは今でも恐れられているんだそうです」 そうなんですか、と小暮が返した後に彼が聞いたものは嘆きの樹の曲に混じった女の…町田の悲鳴だった。 町田さん!と叫びながら小暮がIIDX筐体に向き直ると、町田がいるはずの所にいなかった。 ただ、恐ろしい程の量のノーツが判定ラインを通り過ぎ、すぐに見逃しPOORを50カウントして曲が終了した。 「…………町田さん?」 お立ち台から消えたDJにブーイングを流す筐体に向けて、小暮は呆然としたまま呟くしかなかった… 「……MACHIさん、消えましたね…………」 ゆうが小暮と同じように、何が起きたのか理解出来ないような顔をしながら呟いた。 そして、小暮の頭は今の事態をどうにかして整理し、理解しようとフル回転していた。 …………どういうことだよこれ。何で町田さんがいないんだよ。 あれか?グランドIIDXか?人食い筐体か?…そんな事がある訳ないだろう… ……………これがあれか?落としババアとか言う妖怪の仕業か?っていうか妖怪なんて存在するのか? ゲ、ゲ、ゲゲゲのゲ~じゃないんだ、考えられない。オカルトの要素は絶対に考えられないんだ…証拠はないけどさ… ………こりゃ、骨の折れる仕事になりそうだなぁ…町田さんの為だ、タダ働きでもするさ。 消えてしまった町田を必ず探し出す。そう探偵としての自分自身に小暮は誓ったのだった… ど田舎ゲーセンの怪 -中編-へ続く コメント 名前 コメント